8月22日(金) 麻布十番納涼祭り「おらがくに自慢」

 8月22日(金)〜24日(日)2泊3日で、東京麻布十番納涼祭り『おらがくに自慢』という、イベントに参加してきました。
 東京への出店は昨年、今年の高円寺に続き3度目ですが、今回は、自治体として須坂市が出店する中に、一緒に混ぜてもらいました。
 
 とにかく人・人・人。
 3日間の人出は60万人だそうです。


 人がいれば売れる、人がいなければ売れない、これが今までの常識でした。つまり、いかに人を集めるか、イベントの周知をするか、ここが一つのポイントであり、逆に言えば、お客さんが集まるイベントであればある程度の売り上げは期待できていました。
 そんな中、初めての出店で不安を抱えながら、仕入数量を決めていくわけですが、結果的に総仕入に対して2割もさばけない状況になってしまいました。
 前日になって大慌ての準備になってしまいましたが、看板を作ったり、POP広告を作ったり、ジュースと酢を混ぜたドリンクを販売しようと試飲をいろいろしてみたり、このときのわくわく感は、今でも鮮明に覚えています。

 このような大きなイベントの中、人ごみの中では、それぞれのアクションひとつひとつに、商品を買ってもらいたいという強い思いを込め、そして説得力のある行動の実際(中身)が伴わないと、購買にはつながらないと感じました。
 注目を引くこと → 立ち止まらせること → 話を聞いてもらうこと → 納得してもらうこと → 商品を買ってもらうこと 
  これらの行動一つ一つの行動の意味と消費者の購買心理を認識し(つまりは相手の立場に立つということ)、具体的な戦略をとることが大切です。
 今までの販売のやり方がいかに甘かったか、積極的に売ろうという姿勢で臨んでいなかったか、あらためて確認させられたような状況だったと思います。

 生徒にとっては考えるいい機会になったと思います。普段の活動の中で、販売の準備こそ行いますが、販売したあとの反省、総括、フィードバックという段階がないがしろになっていました。今回は、2日間でしかも午前中はフリーという比較的ゆとりある日程の中で、ゆっくり総括をしてどういう体制で臨むかという確認が出来ました。また、自分たちの販売に対する姿勢を客観的に見つめる時間になったと思います。自分が逆の立場だったら(これは商売をする上で最も大切な永遠のテーマのような気がします)という観点が、普段は欠けています。売れる状況の中で、なぜ売れないのかをしっかりみつめ、生徒なりに分析をするということはとても重要なことです。今回のミーティングは、この活動を通してマーケティングというものを考えさせる非常に貴重な時間でした。

 当初思っていた以上に大変でした。目標の売り上げには遠く及びませんでしたが、みんなで協力をして、みんなで考えて、みんなで頑張って、みんなで喜びを分かち合う、そんなすばらしい経験をさせていただきました。
 今回のイベント参加で、たくさんの方々より多大な支援や協力をいただき、商売の実践力、コミュニケーション力、地域活性化、この三つのくますぎの実践目標に沿った活動が出来て、大変嬉しく思います。

(文責 坂口)

(以下は生徒感想文より)
いらっしゃいませ〜。初めて麻布十番『おらが国自慢』に参加した。たくさんの人が来場するお祭りで想像無つかなくて楽しみの半面不安もあった。より多くの人に喜んでもらえたり、少しでもくますぎを知ってもらえたらと思って一生懸命取り組んできた。
一日目は思ったとおりに売れず、お客さんを止めるのが精一杯だった気がする。わたしは海洋高校の試食の係りをやった。食べてもらえて「おいしい!おいしい!」といってもらえて嬉しかったけれど、通り過ぎていってしまって買ってはもらえなく、とても悲しかった。
海洋高校の商品はいつも人気なのにあまり売れず厳しさを知った。
2日目は1日目の反省をみんなで話し合い、気合を入れなおして最後のおらがくに自慢に取り組んだ。
一日目より大きな声が出ていて、より協力し合ってできた。
ジュースは一日目あまり売れなかったがコップに入れて一杯百円として販売したらどんどん売れて楽しかった。
一人ひとりが自分の役割を責任持ってできたと思う。
目標金額には及ばなかったがとてもいい経験になったし思い出にもなって得るものは大きかったと思う。
今回須坂市の一員として今までとは違う麻布十番という、人がたくさんいる中でのくますぎはつらいこともたくさんあったけれど楽しかった。
「来年もまた来るね」の言葉が一番嬉しかった。
須坂市の方たちにはとても感謝しています。差し入れをもらって元気を取り戻したり、当日に向けての準備などとてもお世話になりました。本当にありがとうございました。
良い思い出になりました。